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女性ホルモンの低下に伴う異変を防げ!
まず知っておきたいのは、デリケートゾーンの中核・膣の現状。
「子宮とつながっている膣の状態に、関連するのが女性ホルモンです。35歳前後に減り始める女性ホルモンの影響を受けて、膣の粘膜が薄くなって粘液の分泌も減少。どんどん乾いてきます。放っておくと、干からびてカチカチになり、だんだん萎縮してしまうことに。更年期前後に膣にかゆみ、痛みなどの“違和感”を感じる人が多いのはそのせいです」
膣の乾燥による“違和感”は不快だし、萎縮が進んで性行為も楽しめなくなれば、パートナーとの関係にも支障が。でも問題はそれだけじゃない。そんな膣の変化は、なんと頭痛や肩こり、腰痛、便秘といったさまざまな体調不良までを誘発してしまう可能性があるそう。
「膣のうるおいが減少し始めるのと同じくして、体の血流も悪化し始めますが、膣にも毛細血管が多く通っているので、血流が鈍ると冷えて代謝が低下します。川の流れをイメージしてください。勢いのある川は澄んでいますが、どこかが滞っている川はヌルヌルと濁っていますよね? 人の体も一緒。どこかのめぐりが悪いと血液が滞って体に不具合が出るものです。そしてリンパ系の滞りもあると、汗や体液など体から出る分泌物のニオイも変わるもの。デリケートゾーンのニオイの変化を感じたら、“滞り”のサインだと思って」乾燥やニオイといった膣の変化のサインを放置すると脳にも影響が。
「膣にも末梢神経が届いていて迷走神経系を経由して脳とつながっているとされています。なので記憶力が衰えるほか、精神的にも不安定になってイライラしやすくなるので、今後くる更年期の症状が強く感じる人も。ですからアラフォーのうちからデリケートゾーンをケアし、自らうるおい、代謝できる膣に整えることが重要です」